意味のあること

昨日は地元の友人と遅くまで電話をした。

 

彼もまた今の仕事に疲弊している。

毎日、夜遅くまで仕事して帰ってネットサーフして寝るだけだと言う。

 

田舎への移住には興味があるようで、僕の北海道での暮らしがどうなのか気にしていた。

 

この頃は、事務所に行って仕事の手伝い、お遣い、雑用をしていることや今後の展開など話した。

 

夏に向けて、ある施設の立ち上げの準備をしているのだが、その施設の管理人候補として動いてることなども話した。

 

今月中旬くらいから、こっちの使われていない土地で、畑を始めるかもしれない。

野菜を育てて、自分で食べるためでもあるけど、施設に来る人たちに振る舞ったり、、もしかすると売店を開いて売ることになるかもしれないのだ。

 

去年、社長が試験的に野菜作りをして、そこで採れた野菜の写真を見せてくれた。

 

トマト、レタス、茄子、ほうれん草、トウモロコシ、ジャガイモ、などなど植えればなんでも育つんだと意気揚々と語っていた。

メロンやブドウなどの果物は実がなるまで何年か掛かるのと、実が成ってもあまり甘くなかったりするそうで、果物栽培は難しいと聞いた。

サクランボもできるそうで、果物栽培に興味をもった。

 

僕は管理人として、施設の内装や、施設に必要な家具、家電の調達と管理、畑の管理、ネットPR、パンフレット作り、地域への告知、売り込み、売店の管理、地域の人たちとの協力関係の構築、施設利用者への応対、それら全般を任せたいと言われている。

 

春から夏、秋口辺りまでは、施設利用者に向けた様々なサービスを展開していくが、夏の間に、どの程度のお客さんが来るかはまったく未定で、それによってどの程度の利益が出るかは、まったく未知数だ。

 

その点で、僕は収入面の不安が残るので、悩んでいる。

もちろん都会で会社勤めしていても、将来的にどうなるかは分からない、確かにそうだけど、まったく0から始める事業展開に、自分の将来を掛けてみるのは、やっぱり躊躇してしまうこともある。

 

もちろん、とても面白そうだとは思うけど、それは自分のやりたい事とはちょっと違うかんじなのも、悩むところだ。

 

だけど・・・、これから展開していく事業で、ちゃんと運営していけるだけの収益を出すことを目標に、自分も新しい経験もできるだろうし、成長もするだろう。

収益を上げると、役場やその他の企業団体の目も変わってくるかもしれない。

 

そうやって、収益を上げて成功していくことで、自分がやりたいこともいつかできるかもしれない。

いや、そのために絶対に成功させなきゃいけないんだ、と思い始めている。

 

ボランティアじゃない、自分の将来がかかってるんだ。

 

隣町辺りでは同じような感じで、コミュニティカフェを開いた団体がある。

そこは去年の立ち上げで、いまも経営は続いているようだが、近いうちに代表者に会って直接話を聞いてみたいと思っている。

 

たしかに地域を盛り上げるために、そういった店舗を構えるのは良いことだけど、継続していくには、地元や北海道のお客さんだけでなく、本土の人を呼び込むための「何か」がないと、いつかは少子高齢化、過疎化で町全体が衰退していくので、そうなると続けていくのは難しくなってくるだろう。

 

さて、そこでどうするか?

単に管理人スタッフとして業務に就くだけじゃいけない、どうにかして町に人を呼び込む方法を考えなきゃいけない。

ある過疎地の話をネットで見たけど、観光推しで町おこしをすると長くは続かなかったそうだ。

それよりも、地元の産物で加工品を作って付加価値を付けたものを、外に向けて売り込んで、持続的な収益を生み出した地域が成功したという。

 

僕もそうした方が良いと思ったし、この町の一部の意識的な人は「町を存続させるには、そういう付加価値を付けた事業展開しかない」と言っていた。

 

ここで何か加工品を製造して、その収益を元手に、シェアハウスやギークハウス、地元の若い人たちが集まるようなフリースペース、都会と変わらない面白い場所を作ってみたいと思っている。

 

単におしゃれで変わったことしてるな、新しいな、田舎にないなっていうのをしたいわけじゃなくて、なぜそこにそれがあって、その空間でどういうことをしているのかっていう意味付けがないといけないと思う。

 

よくあるあまり意味のないモニュメントや、取ってつけたような施設、新しいからやってみよう、で人が集まる時代じゃないと思うからだ。

 

単に目新しいだけで人が集まりそうなものを作っても、すぐに飽きられるだろうし、実際これまで日本がやってきた地方政策の結果と同じになるんじゃないかなって思う。

 

何もない田舎にいきなりワケのわからないテーマパーク作っても続かないでしょっていうかんじ。

なんでそこにそれがあるのかって理由があることをしたい。

理由のないものを作っても、あー田舎のやりそうなことだよねっていうので終わるだろうな。

 

だから、この町に来たら、こういう暮らしができて、他の田舎じゃ得られない特別なことが得られるよね、っていう空間造りがしたい。

 

でもそれって突飛なことをする必要はないと思う。

 

たぶん普通のことをするだけなんだけど、町の人が気付いていない魅力を見つけて、すこし味付けして、都会の感覚に近づけるだけで、それまで気付かなかったけど、実はそれってすごく良いよねっていう感じになるんじゃないかって。

 

だから意味付けというか、理由付けを大事にしたい。

田舎ってダサい、古い、変わらない、貧乏そう、退屈そう、とかいうイメージをひとつひとつ変えていくかんじ。

 

そりゃ都会じゃ経験しなくていい苦労もあるだろうけど、それも楽しんでいけるくらいの日常を作りたい。

 

すくなくとも、都会で疲弊した人がここに来た時に、あーいいな、なんか居心地いいなって思えるような場所にしたい。

 

そうやって人が少しずつ集まって、この町にまた新しい刺激が生まれて、ここで豊かな生活ができたらいいなー。